エッチから恋愛まで色んな目的がある


▼優良出会い系サイトとは言え、男女交際サークルは宗教である!?
ーーと、ここでもうひとつの疑間が湧いてきた。男と女の出会い系サイトでの出会いは限りなくある。
飲み屋でも映画館でも、パソコンやサークルでも……。
なのに、人は何故、「出会い系サイトの男女交際サークル」や「出会い系サイトの恋人紹介センター」へ足を運ぶのか?
後日、僕は二人の男女に話を聞く機会を得た。
いずれも三行広告に出ていた池袋の「出会い系サイトのポケベルサークル」(仮名)の常連さん。
ちなみにここのシステムは、ポケベルの番号を教えてもらって自分で連絡をとって出会うコースと、店がセツテイングして直接店の中で対面するというコースの二つがある。
ちなみに、会費は男性一万円。
女性五百円。
男女双方のアルバムが置いてあるのが特徴だ。
よい相手が見つかれば、どちらからでも積極的にアタックができる。
店には運転免許証など身分証明証の写しを提示するのが決まりとなっており、お互いの身分が明確にされているというのもこの会ならではだろう。
「ここに来るのは、やっぱりいい男に当たる確率が高いから。この間紹介してもらったのは、青年実業家なんですけど、そこら辺のモデルよりもよつぽどカッコイイんです。遊び方もスマートなんです」
と言うのは、二十九歳のOL風の女性。
彼女はかなり遊び上手のようだった。
ブルセラショツプヘパンツを売りに行ったこともあるという。
前出の″変態バー″にも出入りした過去があるが、マスターの自ら演じていたSMプレイがあまりに過激だったため仰天して行くのを止めたという。
一方の三十五歳の男性会員の言い分はこうだ。
「僕が付き合った女の子たちのほとんどは、ちゃんとした恋愛が目的でしたね。もちろん中にはウリ目的の子もいる。今どちらかというと後者のほうばかりがマスコミで取り上げられますが、実際は両極端なんですよね。男性も、愛人をつくるという目的ではない人も多いと思う」
さらに彼は、こうも付け加えた。
「ここは、絶対ヤラセはないですよ。普通に生活している中では、みなさんが思っているほど出会いって見つけにくいものではないじゃないですか。セックスだけ求めるならば普通の風俗へ行けばいい。でもセツクスだけではなかなか満たされないんですよね」
女性会員の方も、
「こういう場を利用する女性の目的意識が多様化してきたんです。援助交際目的だけでない、セックスだけが目的でもない。出会ってみてから、どういうふうにお付き合いしていこうか決めることだってある。どうなるか先がわからないギヤンブル性が面白いんです」
と店には並々ならぬ信頼を寄せるのだった。
二人の話を聞き終わって、僕は思った。
出会い系サイトの男女交際サークルは一種の宗教なんじゃないかと。
出会いという御利益を求める人々のための宗教……。
なかでも海のものとも山のものとも知れない三行広告での「出会い」は、それが密室での出来事であるがゆえに、なおさらそう思えてしかたがなかった。

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